
カンチェンジュンガ/マカルー
ネパール最東端、インド国境寄りから旅をはじめた。ネパール茶の産地イラム経由、GHTへのアクセスそのものさえ長かった。世界第3位の8千m峰「カンチェンジュンガ」、第5位の「マカルー」の麓をつなぎながら、まだまだ素朴さを残す集落、辺境の村落を訪問し、海抜5159mのルンバサンバ峠を越えた。33日間歩いた旅。
ヘランブー/ガネッシュ/ツムバレー
ネパールを大震災が襲った年。旅に行くべきかどうか悩んだ。結局、比較的GHTにたやすくアクセスできそうなカトマンズ直近のエリアを選んで出発。GHTをたどるだけではなく、ネパール人の震災への向き合い方を見に行くことを旅のテーマに掲げた。聖地ゴサインクンダ探訪、ガネッシュ山群のふもとのタマン族文化圏を抜け、チベット文化濃厚なツムバレーも往復した。25日間歩いた旅。
マナスル/アンナプルナ/ムスタン
世界第8位のマナスルと第10位のアンナプルナの山麓を連続してまわり、さらに2008年までネパール領内の自治国家を認められていた旧ムスタン王国を往復した。高峰群の絶景と牧歌的農村と中世的な城塞都市。中盤までは、ネパール人のガイド見習いの若者1名と歩いた。ラルキャラ、トロンパスという2つの5千mオーバーの峠越え。32日間歩いた旅。
クンブー/ロールワリン/ランタン
旅の舞台は東に戻った。世界最高峰エベレストをいただくクンブー地域をあとに、GHTをたどって西へ。タシラプツァの峠越えでは氷爆登攀で道を切りひらき、静けさただよう氷河湖ツォ・ロルパを通過し、蒸し暑い低所へ。ランタンの奥へと通じる難所の峠、ティルマンパスでは峠前後で隊が2つにわかれて一夜を過ごした。31日間歩いた旅。
マカルー/ソルクンブー
GHTアッパールート最大の難所をかかえたセクションへ。2014年(初年度)いらい、実に4年ぶりとなるマカルー地域からトレイルをたどり始めた。出だしから悪天候に悩まされ、序盤の無人地帯越えは予想よりはるかに重労働だった。マカルー直下までアプローチするも、その奥のアッパールートはあきらめ、大雪を漕いで山里へエスケープ。後半はロワールートをへて、ソル地方へ。28日間歩いた旅。
根津 貴央
Takahisa Nezu
執筆 編集 広報など
1976年 栃木県生まれ
ライター
大学卒業後、10年以上にわたりコピーライターを経験した後に独立。
2012年、アメリカのロングトレイル「パシフィック・クレスト・トレイル(PCT 総延長4,265km)」のスルーハイクのために渡米。約5ヶ月間歩き続ける。
翌13年にもPCTの一部を歩く。2014年はアパラチアン・トレイル(AT 総延長3,500km)約260kmのセクションを歩く。
著書に『ロングトレイルはじめました』(誠文堂新光社)がある。
根本 秀嗣
Hidetsugu Nemoto
統括 ガイド HP運営など
1975年 茨城県生まれ
山の仕事人、丹沢山『みやま山荘』小屋番
美術系大学をドロップ・アウトし、登山を追求。三十代前半までは、国内外の登攀、登山にあけくれる。
登山スキル・自然科学分野への好奇心を活かし、ガイド・自然環境調査員・高所作業士などをフリーで展開。
2014年、根津・飯坂と共にプロジェクトリーダーとしてGHTprojectを旗揚げ。
2019年以降、地元の炭焼き窯を再生。大勢の有志と共に、山暮らし体験を共有している。
飯坂 大
Dai Iizaka
写真 動画 企画など
1981年 東京都生まれ
写真家
アウトドアメーカー勤務、広告系写真スタジオを経て独立。
国内のトレイルはもとより、東南アジア最高峰キナバル山、中米最高峰タフムルコ、エベレスト街道、アンナプルナサーキット、ニュージーランド南島グレートウォークを撮影。
これまでに旅した国は20ヶ国に及ぶ。
スタジオ人物写真はもちろんのこと、特にアウトドアのフィールドに強く、広告や雑誌などさまざまなメディアで活動中。
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